近年、インターネットの普及により、パソコンや携帯電話などが広く子ども達にも浸透し、コミュニケーションの手段として活用される一方で、外での遊びや直接的な世代間の交流などから生まれる思いやりや感謝の気持ちといった良き日本の心が失われつつあるように感じます。
　「わんぱく相撲」は１９７７年に社団法人東京青年会議所が、遊び場の少ない東京の子ども達にスポーツの機会をより多く与え、心身の鍛練と健康の増進、そして地域コミュニティの構築を目的として、身近に行えるスポーツである「相撲」をとりあげ、２３区全域に運動として展開したことに始まります。十日町青年会議所は１９８５年に第１回大会を開催し、これまで２９回にわたり「相撲」を通じて、「礼」を学び、「努力する」ことや、「思いやり」、勝つ喜びと負ける悔しさを育んでいただくために事業を継続して参りました。そして本年は、節目となる第３０回大会を迎えると共に、１２年ぶりに県大会がこの十日町の地で開催されます。十日町場所では、越後妻有の大勢の子ども達から参加していただき、盛大に開催したいと考えております。参加いただいた子ども達には互いを敬いながら、勝ち負けだけでなく、思いやりや感謝の気持ちといった良き日本の心を随所で伝えたいと考えております。そして、そんな子ども達の姿をご家族の皆様や大勢の一般来場者の皆様にご覧いただき、良き日本の心を再認識できる機会を提供します。
　多くの子ども達が大きな声で自然と「ありがとう！」が言える。そして、我々大人達も自然と「ありがとう！」と言える、感謝と思いやりを育む大会にできるように活動して参ります。

副委員長　井沢　元博　井沢塗装（歴史探究委員会　兼務）
副委員長　太田　記史　ジブラルタ生命保険株式会社（歴史探究委員会　兼務）